ライフデザイン学科 研究室ブログ LABORATORY BLOG

川越研修
研究室ブログ
2024年2月17日

 住文化ゼミでは、川越研修に行きました。

 

 

 

 まず、見学したのは、国の重要文化財にも登録されている遠山邸。東棟は茅葺屋根の豪農風建築で、茅葺屋根を間近で見ることが今までなかったため、重厚な雰囲気に圧倒されました。庭園も非常に美しく、飛び石になぞるように360°緑に囲まれており、その趣の深さが魅力的な建築でした。

 実業家・遠山元一が母のために建てた住宅ということもあり、花の模様をあしらった襖など女性らしさを感じられる繊細な造りが素敵でした。

 

 

 縁側は大きく窓をとっているため、日の光が十分に入り込み、室内全体を自然な明るさで照らすことができ、空間の心地よさを演出していました。冬でも取り込まれる陽だけでも温かさを感じられます。

 午後は、川越市内を歩きました。

 

 裏道で見かけたのは、中成堂歯科医院です。緑色でお洒落な雰囲気があるこの建物は、実は歯科医院です。大正3年(1914)に開業しました。外壁はイギリス下見という方法で下見板を張り合わせています。1階は両開き窓、2階は上げ下げ窓です。

 

 

 

 大正浪漫夢通りは、県内でも有数の歴史のある商店街です。昭和30年頃は銀座商店街と呼ばれていました。今では大正ロマンの雰囲気を求めてテレビや映画などの撮影で使われることがよくあります。

 

 

 

 近代における土蔵造の町屋が立ち並ぶなかで、小松屋民芸館(大澤家住宅)を見学しました。寛政9年(1792)に建てられました。国の重要指定文化財に指定されており、川越で最も古い蔵造りの建物です。二階部分の黒漆喰で塗られた外壁が印象的で歴史と高級感を感じる建築でした。また、内装も当時のままの柱や防火扉など時代を感じられ、お店の方のお話を聴けたことも貴重な機会となりました。

 

 

 

 川越氷川神社は、今から約千五百年前の古墳時代に欽明天皇二年に創建されたと伝えられています。この神社では縁結び祈願の方法やお守りがあまりにもロマンチックであることから人気の神社の一つになっています。私たちもこいみくじでコイをつりました。

 

 

 

 歩き続けた一日でしたが、川越のまちなみとまちづくりについてしっかりと学ぶことができました。(ゼミ一同)