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Q&A

ライフデザイン学科での学びについて
Q.ライフデザインとは何ですか?
A.
 本学科の掲げる「ライフデザイン」は、「私たちを取り巻く環境変化の中で、1人ひとりが人間らしい、心豊かな生活を送ることができ、そしてそのような生活が、限りある地球環境の中で世代を超えて永続性をもつことができるように、個人が社会とのつながりにおいて、生活や人生を主体的に構想し、設計(デザイン)すること」です。
 成長社会から成熟社会へと移行した現代の日本において、地球環境に悪影響を及ぼすような資源やエネルギーの大量使用に基づいた物質的な豊かさの追求をやめ、質的に豊かな生活(心の豊かさ)の実現に向けてどのようなライフスタイルが望ましいのかを考え、実践していくことはとても大切です。おりしも、東日本大震災により、日本人の資源浪費的なライフスタイルが浮かび上がる結果となり、その見直しを迫られることになりました。これがまさにライフデザインの1つの局面です。また、成長経済の過程で、心の豊かさには欠かせない家族や地域コミュニティの弱体化、崩壊といった問題が起こってきましたが、それをどのように修復していったらいいのかを考え、実践することもライフデザインの重要な要素であるといえます。
Q.ライフデザイン学科の特徴や強みは何ですか?
A.
 ライフデザイン学科では、「家庭」「地域」「自然・社会」の3つの領域を学びの対象とし、「『真の豊かさ』を実現するための新しいライフスタイルの構想・発信」を実践する人材の育成を目標としています。
 生活における一つの物事が、家族関係、住まい方、地域の人間関係、地域環境や景観、働き方、地球環境などの様々な要素に関係していることを学び、「ライフスタイルの構造」についての理解力を培うことが、そして様々な実習を通じて、知識だけではなく「感性力」を養うことができるのが、ライフデザイン学科の強みです。
Q.「家庭」「地域・社会」「自然環境」は、どれか1つを専攻するのですか?
A.
 ライフデザイン学科では、「家庭」「地域」「自然・社会」のいずれか「1つだけ」を学ぶということはありません。なぜかというと、現代社会における具体的な問題はみな、それ自体で存在しているのではなく、自然環境や家族の形、住宅空間、生活時間や経済など、多くの要素が絡み合って生じているからです。
 たとえば、地球温暖化対策として節電をしなければならないとして、1世帯あたりの電力消費量を問題として取り上げると、子供部屋を含む壁で区切った部屋の増加や生活時間の不一致による「孤食」の増加などが1つの原因であると考え られます。こうしたことは地球環境のことだけ勉強していたのではなかなかわからないことです。
 よって、ある1つの出来事を理解するためには、様々な要素の複雑な絡み合いを理解する必要があります。つまり、「家庭」「地域」「自然・社会」のどれか1つではなく、どれについても学ぶことが必要なのです。
 このように総合的な学習ができるのがライフデザイン学科です。こうした学び方に関心があるならば、たとえ現在はいずれか1つの分野だけにしか興味がない方にとっても、ライフデザイン学科の学びはきっと実りの多いものになると思います。
Q.いろいろな分野に興味があり、ひとつに絞れないのですが…
A.
 ライフデザイン学科では、興味関心を最初から絞っておく必要は全くありません。その理由は前述の回答をお読みいただければわかると思います。しかしながら、「家庭」「地域」「自然・社会」の3領域について、漫然とした知識を身に付けてもあまり有意義とはいえません。
 ある視点・問題意識に基づき、3領域の関連性を考え、それらが「文化的豊かさ」「社会的豊かさ」「自然的豊かさ」そして「精神的豊かさ」にどのように関わっているのかについて学びを進めることが大事です。これからの時代に求められる「真の豊かさ」とは何かという問いに自分で答えるために、3領域の知識を結集することが必要なのです。
 そのような学びに興味があるのでしたら、「一つに絞れない」ということはむしろメリットかもしれません。
Q.住居やインテリアについてどのように学ぶことができますか。
A.
住居の造りや仕組みを理解し、インテリアの意匠や素材、デザインや工芸の歴史などの知識を養うとともに、それらを製図や模型製作、作品づくりを通して実践的に学びます。
Q.感性教育に力を入れる理由と、その内容を教えてください。
A.
文化的な豊かさを享受するには審美眼・美的センスが必要ですし、自然の価値は五感で体感しなければなりません。このような能力を育成するために、各種の体験授業を用意しています。
Q.なぜ総合的・学際的な学びが必要なのですか。
A.
新しいライフスタイルを構想するには、生活が人々のどのような価値観や行動によって形成され、家族や社会、自然にどのような影響をもたらすかをさまざまな視点から理解しておく必要があるからです。
授業について
Q.大学の授業とはどのようなものですか?
A.
 大学の授業は単位制です。学部・学科の教育理念に基づき、学生が専門分野の知識や幅広い教養を卒業するまでに効果的に身につけることができるように、様々な授業科目(教育課程=カリキュラム)が開講されています。これらの授業科目のなかから、所定の単位を履修していくこととなります。
 詳細については、入学後のガイダンスで資料が配付され、丁寧な説明が行われます。また、開講科目については、シラバスシステムで開講学年や授業内容を確認することができます。なお、開講科目については、以下のリンクより確認することができます。どのような授業が行われているのか、是非参考にしてください(開講されない科目も一部含まれますので、ご了承ください)。
シラバス検索
Q.大学の授業は毎週どのくらい受講する必要がありますか?
A.
 大学においては、各自が自由にカリキュラムを設定できますので(一部必修・選択必修科目を除く)、週ごとの授業時間数は人それぞれです。ライフデザイン学科では、卒業必要単位数124単位に対し、標準履修単位数として、1年次40単位、2年次35単位、3年次29単位、4年次20単位が設定されています。3年次・4年次では就職活動やゼミにおける卒業論文への取り組みに時間を必要としますので、計画的な履修を心がけて下さい。詳細については、年度初めの履修ガイダンスで説明が行われます。
Q.履修を希望した授業は必ず受講できますか?
A.
 教室の広さや、器具道具類の数量、学外授業実施時定員などの関係から、抽選による履修希望者の調整が行われる場合があります。また、選択必修科目については、履修人数調整を行うこともあります。
ゼミについて
Q.ゼミって何ですか?
A.
 教員の指導のもとに、少人数の学生が専門性の高いテーマについて研究し、報告・討論する形の教育方法です。ドイツ語のゼミナールが語源です。これは、教員と学生の双方向のやりとりの中で行われるため、講義や自習に比べ、思考の訓練、より深い理解の獲得などが期待される最も大学生らしい学びの場であるといえるでしょう。ライフデザイン学科では、こうした意義をみとめ、ゼミナールを必修とし、ゼミの担当教員の指導で卒業論文・制作の執筆・作成を行っています。
Q.配属ゼミはどのように決まるのですか?
A.
 2年次後期にゼミ決めの説明会が行われます。説明会では、担当教員の説明を聞くと同時に、ゼミに在籍している先輩に相談することができます。その後、「所属研究室希望申請書」により学びたいテーマを明記したうえで申請を行い、選考を経て配属ゼミが決定します。
 ゼミには定員(12名程度)が決められているため、第一希望のゼミに配属されないこともあります。選考の際には、成績が考慮されることもありますので1年次より真剣に授業に取り組んで下さい。
資格関連について
Q.ライフデザイン学科では、どのような資格が取得できますか?
A.
 所定の単位を修得することにより取得可能な資格として、図書館司書・博物館学芸員・レクリエーションインストラクターがあります。また、ライフデザイン学科の学びの全体もしくは一部に関わる資格としては、消費生活アドバイザー、環境社会検定、インテリアコーディネーター、色彩検定、ファイナンシャルプランナーなどがあります。学科の学びをベースとして、様々な資格に挑戦してみましょう。大学において対策講座が開かれているものもあります。また専門教員からアドバイスを受けることも可能です。
大妻女子大学 家政学部 > ライフデザイン学科 > 資格取得
Q.インテリアコーディネーターや色彩検定などの資格はとれますか?
A.
 学科の学びの中で、インテリアコーディネーターや色彩検定などに対応した授業や演習があります。それらを基礎に、自ら学ぶことで、資格試験に合格している学生はいます。
大妻女子大学 家政学部 > ライフデザイン学科 > 資格取得
そのほか
Q.ライフデザイン学科らしいクラブはありますか?
A.
ライフデザイン学科らしいクラブとして、以下のクラブがあります。詳細はリンク先をご覧ください。
課外活動団体(サークル等)
大妻スローライフ倶楽部
 日本の生活文化を体験的に楽しもうというクラブです。日本の伝統的な美や季節感を味わうため、お花見、あじさい鑑賞、蛍鑑賞、ほおづき市、紅葉狩りなどに出かけ、季節感あふれる花や食事、衣装(浴衣など)を楽しみます。そのほか伝統家屋を活かしたオーガニックカフェに行ったり、アロマキャンドル作りをしたりします。ライフデザインの1つの要素である生活の美を実践するクラブともいえるでしょう。
環境クラブS.O.W
 S.O.Wとは、Sense Of Wonderの頭文字をとっています。Sense Of Wonderとは、自然の中に溢れる美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目をみはる感性を意味しています。主な活動は、年に2回程度行われる自然体験合宿と、文化祭、大学内のハーブガーデンのお手入れなどです。
Q.アルバイトはどのくらい行うべきでしょうか?
A.
 大学生の4年間は、人生で最も時間的自由を享受できる期間であるといえるでしょう。しかしながら、近年、過剰なアルバイト労働で疲弊する学生が見受けられます。一部の企業では、低賃金の学生アルバイトを意図的に大量に雇用し、公然と週5~6回のフル労働(つまり大学を休むこと)を要求する場合もあるようです。授業料や生活費の一部を自ら捻出するためのアルバイトは別として、学生の本分である学問への影響について、十分に考慮するようにしてください。また、課外授業やゼミ研修などは、前週あるいは数日前にアナウンスが行われる場合があります。1ヶ月単位のアルバイトシフトを理由に、これらの学習機会を逃すことのないよう、節度のあるアルバイトへの取り組みを望みます。