ライフデザイン学科 研究室ブログ LABORATORY BLOG

商品ラベルの開発-「うめみごこち」
2021年12月24日

 ライフマネジメント研究室では、「”和の暮らし”推進プロジェクト」と称して、地域特有の伝統的な生活文化の魅力を再発見し、若い女性の感性と発想を生かしながら、モノや形にして発信するプロジェクトを行っています。

 ライフマネジメント研究室(指導教員:宮田安彦教授)は、福井県若狭町と提携しており、これまで同地の景勝地でもある三方五湖や若狭湾をモチーフとした「若狭カクテル」の開発、地酒のラベルデザインの考案や現地に赴いて地元の食や風景の魅力を探る調査などを手掛けてきました。
 今回は、若狭町の農産物販売を行うNPO法人若狭物産協会とコラボし、同協会が若狭町独自の品種である「紅映梅(べにさしうめ)」の知名度向上と、梅を梅干し以外で若者に楽しんでもらうことを目的に開発した2種類の梅ゼリーについて、宮田ゼミがネーミングとパッケージラベルのデザインを引き受けることになり、「道の駅での販売およびふるさと納税返礼品などの贈答を想定したラベル」「梅ゼリーの味わいと観光上の魅力を同時に表す品名とラベル」という同協会から与えられた課題に取り組みました。

 試行錯誤の結果、ネーミングは、以下のとおり「うめみごこち」に決定。夢見心地の“夢”と紅映梅の“梅”を掛け合わせ、行ったことがある人は若狭町の思い出や、行ったことがない人は美しい自然を想像して夢見心地になってほしいという思いを込めています。また、紅映梅の味の特徴である甘酸っぱさで、世代を問わず“初恋の記憶”を思い起こしてほしいと、副題に加えました。

 

<うめみごこち~湖面に映る甘い初恋の記憶~>甘いタイプ
初恋のような相手を想う純粋な気持ちを思い出させる柔らかな味わいで、あなたも夢見心地の気分に。
<うめみごこち~潮風に揺れる甘酸っぱい初恋の記憶~>酸っぱいタイプ
素直に気持ちを伝えられなかった、あの時の甘酸っぱい気持ちがよみがえります。

 

 ラベルは、若狭町の2つの景勝地(三方五湖と日本海若狭湾)をイメージし、2種類の異なる味わいに合わせて、それぞれ夕暮れの三方五湖と若狭湾に浮かぶ烏辺(うべ)島をモチーフに選びました(烏辺島の右後方に見えるのは、神功皇后が降臨したと伝わる神の島、その名もずばり御神島です)。

 視線を右下に移すにつれて大学の校章にも用いられている「円に糸巻」に切り替わるデザインにして、ちゃっかり大妻もアピールしています。さらに右下端にあるのは瓶子(へいし)とユリをモチーフにしたゼミの落款で、全体の連携関係を示しています。


※著作権はNPO法人若狭物産協会に帰属します。無断での転写・転載は禁止します。

 商品は、福井県若狭町内の農産物直売所「たいしたもん屋」で販売が開始されたほか、ふるさと納税サイト「さとふる」のお礼品にも登録されています。

 皆さまには、梅ゼリーを味わっていただくとともにパッケージデザインにも注目してほしいです。

☝開発を担当したゼミ生4人