ライフデザイン学科 研究室ブログ LABORATORY BLOG

「1/10 Fukushimaを聞いてみる」を鑑賞して
研究室ブログ
2018年7月5日

2018年6月11日、今年も3年ゼミ生で、映画鑑賞会に参加しました。以下、ゼミ生それぞれの感想です。

 

  • 命の大切さと、人と人との繋がりについて考えさせられました。カメラマンの方が、誰かが命を落とすということは他人の人生を変えてしまうことになると言っていて、自分の命は自分だけのものではなく、自分が生きていることで他人に何らかの影響を与えているのだと改めて考えさせられました。日々の生活で、生きていることが当たり前になっていて、命の大切さを考えることはなかなか難しいですが、生きたくても生きることができなかった人の分まで、命と人との繋がりを大切にしていきたいと強く思いました。   M.O.

 

  • 私は大学一年生の時にも「1/10fukushimaに聞いてみる」を鑑賞しました。 人々に残る不安な気持ちと、まだ立ち直れていない段階の気持ちが伝わってきた映画でした。しかし、今回少し時が経った福島の様子を見て皆さんそれぞれが少しずつ前を向いて歩き出している、前回とは違った明るい福島の様子も見えたと思いました。しかし、時が経つと同時に思い返すことが増えてきて、辛い思いをしている人もいるのだなと思いました。 1番印象に残ったのは、「故郷に帰りたい。帰りたいと思ってもいいことない。帰りたいと思う故郷でなくなっている。」という言葉でした。自分が今まで平和に暮らしていた故郷に帰りたいのに帰れないというのは、心の行き場のない気持ちになってしまうと思います。そして、「ふるさと」という歌が歌えなくなったという言葉にも私は心が痛くなりました。 今回、鑑賞して、まだ私たちに伝わっていない福島の現実がたくさんあるなと思いました。これからもこの映画を通して福島の様子を知って、福島の人々の未来を応援していけたらいいなと思いました。                         H.H.

 

  • 実際に被害に遭われた方の生の声を聞くことにより、辛かったことや、困難だったことがしっかりも伝わってきました。よく復興支援という言葉を耳にしますが、福島の方々にとっての復興は、何気ない日常や、ふるさとが戻ってくることだったんだなと考えさせられました。福島に戻れたとしても、震災が起こる前の街はもうなくなってしまっているから戻らないという声もたくさんあがっていました。自分が思っていたことと、実際に福島の方が思っていることが大きく違いました。私たちに今できることは、まず、福島の現状を知ることだと思いました。                            S.H.

 

  • 1年生の時にその年のものを見たことがある。3年生になって前回に見た時と思うことは違うと感じた。

福島の震災の被害にあった方は、自分の将来と福島の将来について、事実としっかり向き合って考えていた。この映画を見て、どれほど困難な状況にあっても、自分自身の将来のことは積極的に自分で切り拓いていかなければならないこと、それがいかに大切かを痛感した。                                          K.M.

 

  • 私たちが普通に生活している毎日は当たり前ではない、明日が来ることは当たり前ではないということを改めて考えさせられました。家に帰りたくてやっと帰ることができても、現実を知り自ら命を絶ってしまった方や帰りたいと思っていた故郷ではなくなってしまったという女性の話を聞き、心が痛みました。私は、ネットやテレビで流れてくる表面的でごく僅かな情報しか知らなかったため、今回の上映会は貴重なものとなりました。K.Y.

 

  • 7年経った今でも3月11日になると黙祷を行います。しかし、地震の報道は年々少なくなっているように感じていました。 しかし、福島の人々が負った傷は一生癒えることはなく、忘れられない日であるのだろうと思いました。家族を失った方、家を失った方、故郷を失った方たくさんの人が苦しんでいることをわたしたちは忘れてはいけないと思いました。          R.K.

 

  • 家とふるさとの定義について考えさせられました。私がこの映画を見て思ったことは、それらの場所に昔の思い出を思い出すことができるかどうかだと思いました。家は住む場所が基本ですが、震災後荒れ果てた家を見て家だと思えなくなります。しかし過ごした思い出を思い出させるものが家の中に残っていたら家だと認識できます。ふるさとも同じように、これらを自分で認識するためには思い出させるものがあるかどうかだと思いました。Y.O.

 

  • 映画を観る前に、涙を誘う編集で福島の方のリアルな生活・声を届けていないメディアのことや、今では福島がニュースで取り上げられていないことを監督がおっしゃっていました。映画を鑑賞して、率直にその通りだと感じました。私は、1年生の頃に鑑賞させていただいた作品と今回の映画までの間にどの様な変化があったのか知りませんでした。原子力発電問題を解決する以前に福島の方の状況を知ることさえ出来ていない状況だったと自覚しました。一番大切なことは、自分から知ろうとすることだと改めて感じました。Y.K.

 

  • 特に印象に残ったのは、「福島でもう一度食堂を開いて、忙しく過ごしたい」という言葉です。福島の人々の、震災前の日常をもう一度送りたいという気持ちが、伝わってきました。福島に住んでいる人々は、基準値をクリアした安全な米や野菜を食べて生活しています。しかし、風評被害に遭い、観光業を復活させるにはまだまだ時間がかかりそうです。福島の人々の「日常を取り戻したい」という願いを叶えるために、私にできることは何かを考える良いきっかけになりました。                       S.R.

 

  • 復興はまだ進んでいないと感じました。震災から7年経ち、街としては復興していても心の部分ではまだなのではないかと思いました。福島は自分のふるさとだと思っても、やはり住むとなると難しい部分も多く葛藤みたいなものも映画を見て伝わってきました。私は、今、普通に生活できている事に感謝しなければ、と思いました。          S.T.

 

  • 観るのは、今回で2回目であった。一年生の頃に見たFukushimaの姿よりも復興は進んでいる印象を受けた。また、何年も続けてFukushimaの姿を見つめることで、本当の日常や現状を知ることができると改めて感じた。 検査によって「食べ物は安全である」のに、風評被害に遭いながら農業を続けてきた女性の姿や、娘さんが津波で亡くなり「今後は海の近くに住んでいる生徒に対しての配慮をしてほしい」と語っている男性の姿は印象的であった。

生活は完全に戻ることはなく、それぞれの心の中に震災の爪痕を残しながら前を向いているのだと感じた。                             H.M.

 

  • 2年前、1年生のときにも鑑賞していました。当時出演されていた方々数名の現在を知ることで、良い面に向かっていった部分もあるものの未だ課題の多い問題だと再認識しました。印象に残ったのが震災後自殺された方の話で、天災は避けられないものにしろこういった命は救う方法があったのではないかと思うと心が苦しくなりました。まだまだ癒えない傷を抱えて苦しんでいる方のためにも自分にできる復興支援を模索していきたいです。

H.Y.