ライフデザイン学科 NEWS

グリーンツーリズム体験実習で農村の豊かさを体感しました
2022年10月18日

 ライフデザイン学科では、毎年、夏季休業期間中に演習授業「グリーンツーリズム体験実習」を実施しています。グリーンツーリズムとは、農山漁村地域の自然・文化・農林漁業体験や人々との交流を楽しむ余暇活動のことで、都市生活者にとっても地域にとっても意義のある活動として注目されています。ここ数年は新型コロナウィルス感染対策として、都内奥多摩での日帰りトレッキングを行っていました。今年は3年ぶりに栃木県塩谷郡塩谷町の「星ふる学校くまの木」にて感染対策を万全にした上で、宿泊を伴う形での実施となりました。

 

 最初は、自己紹介やアイスブレイクのためのワークを行いました。翌日の農村体験に向けて履修生同士結束力が高まりました。

 

 

 2日目はしおやグリーンツーリズム推進協議会のご協力のもと、少人数のグループに分かれて農村体験をおこないました。

 あるグループはトマトの苗の植え付け作業を体験しました。一つひとつ丁寧にかつ迅速に植えていきます。

 最初は慣れずに一列に時間がかかっていましたが、作業をこなすにうちに慣れていき、最終的には大きなハウス半面分の作業を終えてしまいました。

 また、実ったナスやピーマン、さやえんどうなどを収穫しました。

 

 

 別のグループではそば打ち体験をさせていただきました。結構力がいる作業です。そば粉を練り、延ばし、切るところまで学生たちで行いました。初心者ながら上手に切れており、昼食でおいしくいただきました。

 

 

 こちらのグループはニラの収穫体験をしました。鎌を扱うのは初めての学生ばかり。ドキドキしながら切ってみるとスッと切れました。慣れてくると要領が分かり、あっという間に収穫してくれました。

 

 

 また別のグループではいちごの苗の植え付けを行いました。いちごの苗の植え付けは地面にではなく、宙に浮かせて収穫しやすくしています。体験時間いっぱいまで作業しましたが、「まだもうちょっと!」「あとちょっと!」と農家魂に火がついていました。

 

 

 最後のグループは薪割りを体験しました。斧で木を割り、薪を作るのかと思いきや機械で割りました。機械であっても慎重に割っていくのは変わりありません。同じ大きさになるように割っていきます。

 

 

 農作業体験を通して、学生からは以下のような感想がありました。

 Aさん「農作業を体験できてよかった。野菜の作り手の大変さ、特にしゃがむ作業で少し疲れたが、普段感じない心地よい疲労感だった。担当以上を植えることができて、達成感があった。」

 Bさん「都会出身で農作業と縁がない生活だったので、都会暮らしでいいと思っていたけど、実際に体験してみると田舎暮らしもいいなと思った。野菜や水は美味しく、新鮮で、人がとても温かく感じた。都会とは違う、農村の人間関係がなせる温かさだなと思った。」

 

 

 この日の夕ご飯はバーベキューでした。バーベキューといってもすべてが用意された都会のバーベキューとは違い、ご飯はかまどで火を焚き、食材を焼くのは炭に火をつけるところから。

 農家で一生懸命働いたおみやげに、たくさんの野菜やお米、薪をいただきました。

 ナスにピーマン、ハナニラ、ししとう、オクラ、ネギ、かぼちゃ、ゴーヤ、スイカ、さつまいも、里芋!

 学生が頑張った成果です!

 

 

 最終日には塩谷町の美しい田園風景をバックに写真撮影!ハイッチーズ☆

 

 

 普段自然や農作業に親しむ機会の少ない学生たちも、真剣に作業している自分に気づき、自然豊かな地域での魅力を実感できたことと思います。実際、学生たちからも「畑や森林の中にいられてよかった」「高層ビルなどがなく、空が大きく広かった」などの言葉が聞かれ、自然の中で過ごす時間を満喫した様子がうかがえました。人々の自然離れが進む今、このような体験が自然のもたらす豊かさについての理解につながることを願いつつ、3日間の授業を終えました。