市川 博
専攻分野
情報論、人間情報科学、図書館情報学
オフィスアワー
前期【火曜3限】後期【金曜2限】
小澤 千穂子
専攻分野
家族社会学、福祉社会学
オフィスアワー
通年【火曜2限】
柴山 真琴
専攻分野
発達心理学、文化心理学、質的研究法
オフィスアワー
通年【月曜4限】
波津 博明
専攻分野
メディア論(映画・音楽・ジャーナリズム)、国際政治
オフィスアワー
通年【水曜5限】
宮田 安彦
専攻分野
生活経営学(生活哲学、生活の美・文化、地域づくり、余暇生活、ツーリズム等)
オフィスアワー
前期【火曜2限】
後期【火曜3限】
甲野 毅
専攻分野
環境教育学、造園学
オフィスアワー
通年【火曜4限】
小関 右介
専攻分野
生物環境保全学、生態学
オフィスアワー
前期【木曜3限】
後期【木曜2限】
須藤 良子
専攻分野
生活と工芸、エコロジカルライフ演習
オフィスアワー
通年【金曜4限】
林原 泰子
専攻分野
デザイン史、デザイン文化論
オフィスアワー
通年【月曜2限】
藤井 直子
専攻分野
雇用関係と法、ワークライフバランス関連法
オフィスアワー
通年【水曜2限】
赤澤 真理
専攻分野
住文化論・日本住宅史・インテリアデザイン
オフィスアワー
通年【火曜5限】
共同研助手
渡邊 真夕
青木 里名
村田 里奈
学生対応時間
10:00〜16:00
市川 博ICHIKAWA Hiroshi
専攻分野 | 情報論/人間情報科学/図書館情報学 |
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担当授業科目 | 生活情報論/情報とコミュニケーション/ゼミナールⅠ・Ⅱ/コンピュータ応用/図書館サービス概論 |
研究テーマ | HCI(ヒューマンコンピュータインタラクション)に関する研究/授業におけるeラーニングの活用 |
情報系の授業を担当します。生活や仕事の中でコンピュータをはじめとする情報機器をどのように生かしていくかを考え、その活用の方法をコンピュータの実習を含めて学びます。
私たちは生活や仕事の中で、情報を収集して処理して発信していく活動を常に行っています。 例えば、携帯電話を新しく買い替えたいときには、カタログを見て新しい機能を調べたり、友達の評判を聞いたり、インターネットで調べたり、お店の人に聞いたりしながら情報を集めます。 集めた情報から値段や機能を比較します。その結果から、最終的に一つのものを購入するという情報の収集・処理・発信というステップを行っていることになります。 企業の活動では、このステップを効率的に効果的に行うことが大変重要になります。それぞれのステップでコンピュータやインターネットなどの情報技術を効果的に使うことを考え、身に付けていきます。
情報の収集・処理・発信というステップはコンピュータの利用以外でも考えることができます。 人間も含め生物は生きていくために外部の環境から情報を収集して、食べ物を見つけ、危険を察しそれを避ける行動をします。 効率的な情報処理の仕組みを持った者だけが、環境に適応して生き残っていくことができます。このように情報をコンピュータ利用以外からも考えることで、その本質を理解していきます。
「人間情報科学研究室」です。人間が「情報」を利用して生活を豊かにしていくことについて、様々な観点や方法で学んでいきます。
たとえば、日々の暮らしの中で、日用品や道具などを使用する際に、私たちがその「モノ」の発する情報を理解するときに生じる問題(この蛇口を押すのか、引くのか、と戸惑った経験はありませんか?)など、身近な例から「情報」について考えてみます。また、コンピュータやインターネットをはじめとする情報技術(IT)を使いこなし、必要な情報を取捨選択し、整理し、自分の必要な情報を適切に加工できるスキルを身につけることも、重要なテーマです。
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小澤 千穂子OZAWA Chihoko
専攻分野 | 家族社会学/福祉社会学 |
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担当授業科目 | 家族社会学/コミュニティと福祉/社会老年学/ゼミナールⅠ/ゼミナールⅡ/家族関係論(大学院) |
研究テーマ | 地方自治体による結婚支援について |
「現代における個人―家族―地域―社会の相互関係について学び、そこにある諸問題についての認識を深めてもらい、学生自身が解決策を考えようとする態度を養うこと」が、私の授業全体に共通する目標です。
1年次「コミュニティと福祉」では、家族と同様に重要な生活基盤としての地域社会を福祉の視点から見つめ直します。人間らしく豊かな一生を過ごすためには、家族だけではなく、住まいの周りの近隣・地域社会の人々との交流や生活上の支え合いが欠かせません。また、子どもが様々な生活体験をしながら育つ場所としても、地域社会は重要です。高度成長期以降、昔ながらの地域の関わりの多くが消滅してしまいましたが、高齢化・少子化の進行への対応として、地域社会の再興が、地域での支え合いの仕組みを現代にマッチした形で創造しようという活動を通じて盛んになってきています。そのような現在の状況を、歴史的背景を踏まえた上で学びます。
3年次「家族社会学」では、主に家族社会学の立場から、現在の様々な家族現象にアプローチしていきます。この授業では、家族現象の背後に、それに影響を与える社会の変化があることを学びます。離婚やDV,児童虐待などの家族の問題について、「家族のことを互いに想っていれば問題は起こらないはず」と思い込んでいる人が多いようですが、実際にどうなのか様々な例を分析していきます。家族は、情緒的結び付きが希薄過ぎても、濃密過ぎても問題が発生しますが、「ちょうど良さ」だけを求めていてもうまくいかない複雑な生活集団です。
他には、2年次「暮らしと社会保障」において、生活を支える社会保障制度・社会福祉サービスとその活用についての実際的な知識を学びます。また、4年次「社会老年学」では高齢者の社会関係および高齢者に対する生活保障について学びます。
「家族社会学研究室」です。3~4年次のゼミでは、家族の実態を分析した上で問題提起や解決策の提案ができる能力を向上させることを目標とします。そのために社会調査の基礎を学びます。また、NPOやボランティアなどの活動を通して、大学外の人々と交流することを勧めています。このような社会活動の実体験は、学生の視野を広げ交渉能力を高め、社会人になるに相応しい行動力と自信を養っているようです。
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柴山 真琴SHIBAYAMA Makoto
専攻分野 | 発達心理学/文化心理学/質的研究法 |
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担当授業科目 | 1)学部担当:「生涯発達心理学」「家族心理学」「家族の民族誌」「人間の成長と心理」「ライフデザイン演習Ⅱ(質的調査法)」「ゼミナールⅠ・Ⅱ」 2)大学院担当:「生涯発達心理学特論」(修士課程)「発達臨床学特論」(博士課程) |
研究テーマ | 日系国際児のバイリテラシー形成過程(特に継承日本語作文力の発達過程)の解明/独日バイリンガル児の継承日本語での書く力を伸ばす「国語教科書活用法」の開発/多様な言語的背景をもつ日本語学習児のリテラシー構造の解明 |
ライフデザイン学科の専攻科目のうち、個人と家族・社会・文化に関わる心理学系の講義を担当しています。
具体的には、「生涯発達心理学」では、人間の生涯にわたる発達過程について概観し、家族・社会・文化の中での人間発達を理解するための基礎知識を提供します。 「家族心理学」では、変動する社会と共振しながら形成される家族関係の様相や相互影響的な家族成員の心理過程について解説します。 この他に、「家族の民族誌」「人間の成長と心理」「ライフデザイン演習Ⅱ(質的調査法)」も担当しています。
私の研究室は、「文化・発達心理学研究室」です。「文化心理学」と「発達心理学」を基軸にして、日常実践で繰り広げられる共同行為過程や実践に脈打つ規則性を解明することに取り組んでいます。主要な研究方法として、実践の場に参加しながらデータをとるフィールドワーク(参与観察とインタビューの併用)を採用しています。方法論については、拙著『子どもエスノグラフィー入門』(新曜社刊、2006)に詳しく解説してあります。
これまで人の発達過程や心的過程(思考・感情・動機づけなど)は、普遍的なものと考えられてきましたが、日常生活の中で、特定の慣習や集合的意味の体系に適応することを通じて形成される文化固有のものであることがわかってきました。同時に、文化適合的な個人や集団によって文化が維持されたり変容されたりする側面もあります。自己についての考え方や夫婦関係・親子関係の持ち方も、文化的構築物に他なりません。例えば、他者との関係で自己を規定・表出することや夫婦関係よりも親子関係が優先されることなどは、日本では「当たり前のこと」ですが、欧米では必ずしもそうではありません。その実践に参加する人々にとっては当たり前でしかないルーティンや慣行という隠れた次元の特徴を知ることは、日常実践に潜む問題を探し当て、適切に変革していく上でも、大変に貴重なことだと思います。
<「文化・発達・実践」+フィールドワーク>という道具箱を携えて、身の回りの日常実践を一緒に探検しましょう。きっと「面白くてためになる発見」があるに違いありません。
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波津 博明HAZU Hiroaki
専攻分野 | メディア論(映画・音楽・ジャーナリズム)/国際政治 |
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担当授業科目 | 「生活のリスクマネジメント」/ライフデザイン基礎演習(思考力・表現力)/「暮らしと政治」/「生活と映像」/「ポピュラー・カルチャーの世界」/「ゼミナールⅠ・Ⅱ」 |
研究テーマ | キューバ革命と権力構造/イタリア左翼の変質と将来/東アジアにおける政治と文化の構造変化/論語の現代的意義と学習論 |
透明なガラスの中に住む金魚は、自分が金魚鉢にいることを知りませんが、人間も考える材料がなければ金魚と同じです。我々を取り巻く金魚鉢の形を探り、それが不幸の源になっているなら、変えていこう、それが私の方法です。
地震対策から、現代の若者が陥りがちな「アルバイト過労」の問題まで、生命と暮らしの危険を考えたり(「生活のリスクマネジメント」)、1ヶ月も先まで予定をいれないと不安になる、若者の「自由時間恐怖症」の背景は何かを考察したり(「ライフデザイン基礎演習Ⅰ」)、様々な角度から、金魚鉢の実態を探ります。その際しばしば材料にするのが、諸外国の状況や、かつての日本のあり様です。ものごとは、別のものと比較することで、その特徴が鮮明になるからです。
かつてジャーナリストとして28年間、主に国際政治の報道や解説に従事してきました。授業やゼミでは、そうした経験をもとに、政治・経済の内外比較なども行います。テキストとして、新聞雑誌の記事やテレビのニュースやドキュメンタリーもよく使います。メディアとの付き合いにも慣れてもらい、大学卒業後活字に疎遠感をもたず、新聞などを日常的な情報源とする人になってほしいというのも、ねらいの一つです。長くSF小説やポピュラー音楽を研究してきたこともあり、授業では、音楽を聞いたり、映画を見たり、同じテーマでもより親しみを持てるよう、多彩なアプローチを心掛けています。
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宮田 安彦MIYATA Yasuhiko
専攻分野 | 生活経営学(含、生活文化論、地域文化論、余暇生活論)/経営学(観光地経営論) |
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担当授業科目 | 生活経営学(1年次)/ライフデザイン学総論(1年次)/生活史(2年次)/スローライフ論:生活の哲学と実践(4年次)/CDP(キャリア・ディベロップメント・プログラム)Ⅰ・Ⅱ(全学共通科目キャリア科目、1・2年次)/ゼミナールⅠ・Ⅱ(3・4年次) |
研究テーマ | 地域性・「場」の意義、文化のオーセンティシティ(真正性)の問題/観光振興がもたらす地方の生活文化の独自性、地元住民の地域文化に対する再認識への影響/家事労働の意義の再評価/余暇の質的側面の明示化 |
専攻分野
ライフマネジメント研究室は、「コト」のデザインによる「文化的な生活プロデュース」をテーマとする領域横断型のゼミです。生活の中の課題に対して、人―モノ、人―「場」、人―(伝統)文化の関係・つながりをリ・デザインすることで解決方法を企画できる人材を養成するのが目標です。その為に、ゼミにおいては、グループワークや議論を通じて視野を広げ、論理的思考(ロジカル・シンキング)やコミュニケーション力を向上させることを重視しています。また、課外プロジェクトを通して、実際の問題解決・企画のための実践力を養うとともに、それを成し遂げた時に達成感を仲間と共に味わいます。
3年次は、地域の観光振興や日本の生活文化とその維持・継承の方法論について、経営学の視点から学びます。その際、テキストから学ぶだけでは不十分だと考え、後述するように実際に地域と提携したプロジェクトを設定し、それを意識することにより、真剣みを増す「プロジェクト連動型学習」を行います。
研究テーマ
日本のそれぞれの地域の風土、伝統に基づいたライフのあり方(生活の美、地方性豊かな生活、余暇生活などのあり方とその実現方法)が研究上の関心事になっています。
(1) 「文化的豊かさ」
和の美、手仕事の美など、「真の豊かさ」の中でも特に「文化的豊かさ」の把握に関する研究
(2) 各地のローカルな生活文化
各地の衣食住をはじめとする生活文化の風土・歴史的な形成要因の研究。
(3)観光、地域おこし
伝統的街並みや食文化の維持継承とそれを地域資源とした観光の両立の方法についての研究。
(4)脱成長主義、脱グローバル主義の思想
資本主義やグローバル化の問題を克服するための色々な考え方(「定常社会」「デクルワサンス(脱成長)」「成熟社会」「地域主義」)と、これをライフスタイルにおいて実践しようとする、シンプルライフ、スローライフ、トランジション・タウン、パラレル・エコノミーなどの研究。
ゼミナール
ゼミでは、日本の生活文化とその維持・継承の方法論について、経営学(地域ブランド論、観光・マーケティング論)の視点から学びます。
ポイントは、現象の理解にとどまらず、それをマネージしようとする(解決方法を考える)ことです。そのためには、まず一つの問題をいろいろな視点からみることが必要なので、みんなで議論しながら視野を広げる訓練をします。そして、論理的に解決策の提案を行うために「なぜそうなったのか」を深く問いながら、原因分析についての思考力を養います。
課外活動
このゼミでは、地域の観光振興を中心とした経営の実践力を磨くための「現場」を持つために、また地方の独自の生活文化、特に食文化を体験するために、正規のゼミ時間外で行う課外プロジェクトを積極的に推進しています。春夏のゼミ合宿の他、地方自治体やNPO・企業と提携して学生主体の地域連携プロジェクトを実施します。
これまでに、伊豆の観光地を実際に体験して評価をする「伊豆『経験価値』調査」、中越地震からの復興事業の一貫としての新潟県長岡市の都市農村交流事業への参加、刃物づくりで有名な新潟県三条市の魅力発見ツアー、東北大震災復興支援のため東松島市への取材とパンフレットの作成、若狭湾連盟主催の「若狭路モニターツアー」参加、若狭町漁師町の振興を応援する「常神半島活性化プロジェクト」などを行いました。
また「“和の暮らし”推進プロジェクト」と称して、和文化の継承・発展の実践に関わる活動をしています。まず、日本酒普及促進団体と提携して若者に日本酒の魅力を伝えると共に、各地域の豊かな食文化をアピールするために日本酒カクテル「ご当地カクテル」を開発、展示・販売するプロジェクトを定例化しています。これまでに「十日町カクテル」「栃尾カクテル」「伊豆カクテル」「若狭カクテル」「坂井カクテル」「熊本カクテル」(熊本大地震復興)、「伊賀カクテル」「甲賀カクテル」「ちちぶ皆野カクテル」などを開発してきました。
さらに、最近北前船の寄港地と船主集落が日本遺産に登録されたことをきっかけとし、一般社団法人北前船交流拡大機構と提携し、「北前船」を渋谷の若者にアピールするプロジェクトを行ったほか、春に大阪を出航し、冬前に戻る北前船の航海の軌跡を表現した「北前船カクテル」を開発し、日本酒イベントで提携して好評を博しました。
こうしたプロジェクトは、それによってゼミとして社会貢献するとともにゼミ生が日本各地の生活文化を学ぶよいきっかけになっていると思います。
「ライフデザイン学概論」
日本は世界に冠たる経済大国ですが、近年、少子化、過労死、自殺、うつ病の増加、老人の孤独死、家庭内暴力、児童虐待、近隣関係の希薄化など多くの社会的問題を抱えるようになってしまいました。また和の文化の衰退、景観の悪化などの文化的な問題も抱えています。さらに、経済大国を目指す過程で、エネルギーを大量に使い、廃棄物を大量に排出し、これによって引き起こされた地球環境問題は深刻な状況に至っています。 このような問題は、私たちが経済的豊かさや利便性をもっともっとと求めてきた結果引き起こされたものである以上、最終的には、政府や企業ではなく、私たち一人ひとりが自分のライフスタイルを変更することによってしか解決できないでしょう。
この授業では、以上のような問題意識に立ち、21世紀にあるべきライフスタイルについて考え、以ってライフデザイン学の枠組みを整えます。履修者は、この枠組みと問題意識をもって、より深い個別の学びに進んでいきます。
「生活史」
ライフデザインの理念である、これからの日本人のライフスタイルのあるべき姿を考え、そこに到達する方法論を考案するためには、まずもって、これまでの私たちのライフスタイルがどのように変化して今日に至っているのか、それはどのような要因によってそうなってきたのかを考えなくてはなりません。原因分析のない提案は単なる思いつきになってしまいますし、実現性のある提案を行うためには、今後も変わらないものと変えられるもの(可変要因)を見極めておかなければならないからです。
そこでこの授業では、江戸時代から平成時代に至るまでの、衣食住および余暇(旅行)の変遷をたどり、またその変化に大きな影響を与えた社会的環境、すなわち産業と交通の発展について学びます。
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甲野 毅KOUNO Tsuyoshi
専攻分野 | 環境教育学/造園学 |
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担当授業科目 | 日常生活と環境/地域社会と環境/都市と公園/NPO・市民参加論/環境教育・思想論/自然体験論Ⅰ/自然体験論Ⅱ/ゼミナールⅠ・Ⅱ |
研究テーマ | 環境行動を促す環境教育のあり方/緑地保全活動の精神的・心理的効用/主体的緑地保全活動に関する検証/熱帯林の動向 |
ライフデザイン学の主要な3つの領域の内、主に自然環境の領域に関する講義を担当しています。授業は体験を通して学ぶ自然体験と講義の2つの形式があります。
自然体験形式の授業では都市から離れた里地・里山が授業の場所となります。そこで様々な活動を通し、環境と人間社会のつながりを認識すること、自然の中で感性を豊かにすることなどを目的に授業を展開していきます。
講義形式の授業では環境に関する知識から、実際の問題解決のための手法や考え方の修得を意図して5つの講座を展開していきます。
まず「日常生活と環境」では、身の回りの事象を対象に、「地域社会と環境」では、多くの人々が暮らす都市を対象に、環境(問題)を考察し、現状を認識、理解することを目指します。そして一人一人が個人として問題を解決するための手法を学習します。「NPO・市民参加論」では、一歩進め、地域住民として問題を解決するための考え方、社会環境をより良くするための市民の役割について学習します。また「環境教育・思想論」では先人の思想を学びながら、自分なりの環境思想を構築すること、そして自分が理解するだけではなく、身の回りの人々や地域住民を環境行動へと促す手法の修得を目指します。さらに「都市と公園」では、私たちにとって最も身近な都市公園を題材に、ものをデザインする手法や考え方を学びます。
以上のように私の授業では、環境(問題)を認識することから始め、知識を修得し、それらに対して興味・関心を持ち、問題解決のために自分が行動すること、そして最終的には人々の環境行動の促進を図ることまでを目標としております。
環境教育学研究室では、環境教育により人々を、環境と共生させる手法や考え方、その結果の地域社会について研究を行いたいと思います。
環境問題が顕在化してから長い時間が経過していますが、人類はそれらを解決できないばかりか、一層問題が深刻化しています。このような状況に対して、多くの人々は関心を持っていますが、自らは問題解決のために行動しない、つまり意識と行動にギャップがある状態が続いています。第一にそのギャップのある原因を探り、人々を環境に配慮した行動へと促す手法について探求します。そしてその結果、人々または地域社会がどのように変容を遂げるかについて着目していきます。
第二にコミュニティに注目します。人々が生きがいを持ち、豊かな暮らしを実感するためには他人との交流、もう少し広く捉えると何らかのコミュニティに所属することが重要であると思われます。またコミュニティは環境を保全する役割を担います。しかし現在はこれらが崩壊しつつあり、特に都市ではコミュニティをどのように再生または創出していくかが課題と言えます。
実は身の回りのものがコミュニティの形成を促進することがあります。例えば私達が居住している近くにある身近な緑は、場とのつながり感覚を生み出し、コミュニティ感情を生み出すことが知られています。このように身近な題材などを切り口に、コミュニティの再生・創出手法について探求していきたいと思います。
研究対象は都市、街、都市公園、里地・里山、緑地、雑木林、集合住宅、及びNPO・NGO、企業、市民、家庭、学校などが挙げられます。どちらかと言うと都市住民の居住地域に近い場所や馴染みのある組織等が対象になっていますが、森林、自然公園、山村、奥山まで幅を広げ、例えばエコツアーや森林セラピーなどについても取り扱っていきたいと思います。
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小関 右介KOSEKI Yusuke
専攻分野 | 生物環境保全学/生態学 |
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担当授業科目 | 生命論/ヒトと生態系/生物環境学演習/農林体験学習/グリーンツーリズム体験実習/ゼミナールⅠ・Ⅱ |
研究テーマ | 生物の生活史/個体群動態/生物群集/環境保全型農業/環境 DNA |
ライフデザインにおける豊かさの要素の一つ、「自然的豊かさ」に関する授業を担当しています。「生命論」では、生命科学の基礎知識、生命倫理の考え方、そして現代の生命(いのち)をめぐる諸問題について学ぶことで、日常生活や社会の中に存在する生命の問題に気づき、考え、行動するための視点を身に付けることを目指しています。「ヒトと生態系」では、ヒトと生態系の相互の関わりについて学び、環境と調和した暮らしを自ら実践するための基礎的要素を養うことを目指しています。「生活環境学演習」では、実験や調査観察を通じて、私たちの暮らしの中や生活の周辺にある生物や自然環境について深く学ぶとともに、科学的なものの見方や考え方を養うことで、生活を捉える視野を拡大させることを目的としています。このほか、「農業体験学習」や「グリーンツーリズム体験実習」といった体験系の授業も担当しています。
河川や水田といった淡水環境にすむ水生生物を主な対象として、生物と環境の相互作用やそれに与える人間活動の影響を探る生態学研究を行っています。主要なテーマは以下のとおりです。
1.離島の淡水魚類群集の動態理解
複数の生物種から構成される生物群集のダイナミクス(動態)は、群集内の種間関係といったローカルな要因はもちろん、地形・気候・環境条件などの地域規模の要因の影響も受けています。このようなさまざまな要因が群集動態にどのような影響を与えるのかを理解するために、佐渡島内の100以上の水系を対象として、水中を漂う生物由来DNA(環境DNA)を用いた河川魚類群集の調査を行っています。
2.水田水域の生物多様性と自然再生
近年各地の水田において、自然再生と地域活性化の両立を目指した「環境保全型農業」の取り組みが進められています。しかし、こうした取り組みが実際に生物にどのような効果をもたらすかについては必ずしも明らかになっていません。本研究室では、稲と魚を同時に育てる農法「稲田養魚(とうでんようぎょ)」について、水生生物群集に対する農法効果を検証し、水田の生物多様性を効果的に保全するためのヒントを探っています。
3.淡水魚の生態と環境保全
川や湖などの淡水生態系は、治水・利水や外来生物の侵入など、人為的改変の影響を最も強く受けている環境の一つです、こうした環境改変が生物に及ぼす影響を明らかにするため、野外調査や統計解析により、魚類の生態に関する調査研究を進めています。
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須藤 良子SUDO Ryoko
専攻分野 | 生活と工芸/エコロジカルライフ演習 |
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担当授業科目 | エコロジカルライフ論/生活と工芸/工芸デザイン演習/エコロジカルライフ演習/美術の世界/ゼミナールⅠ・Ⅱ |
研究テーマ | 染織史/工芸史/美術史 |
工芸に関する講義では「工芸とは何か?」という基礎的なことを学びます。手仕事によって作られる工芸品には長い歴史と生産される地域性が現れます。自然の素材を生かして、手間暇をかけて作り出された造形美は、日本の「ものづくり」の原点です。その「ものづくり」について、素材や技法などからもアプローチします。また現代の工芸が抱える問題点なども考えます。
演習では、実際に手を動かしてものを作ります。織や刺繍、染色など布を使ったものづくりを中心に進めます。1つの工芸品が出来上がるまでにどのくらいの工程を経るのか、素材について、技法について手を動かして学びます。
共通科目の美術の世界については、基本的な美術史の通史を学び、ヨーロッパと日本、アジアそれぞれの美術を比較します。地域や文化が違うと美術はどのように変わるのか、または同じ要素を含むのかなどについて考えます。人によっては難解な現代美術についても取り上げ、現在のアートシーンについて講義します。
工芸とは、私たちの身の回りにある「グッズ」ととらえて良いでしょう。食事をする食器、大好きな洋服、使い勝手の良いステーショナリーなどなど。身の回りの「もの」すべてが工芸です。
工芸デザイン研究室では、大昔に人類が作り出してきた造形物から現在のグッズまで、その「歴史」と「作られた背景」について学び、現在の生活に必要とされる形(デザイン)や素材などについても学びます。また、近年ではファストファッションや100円均一など「もの」が大量に作られ大量にゴミを排出する問題が生じています。
美しい生活とは、豊かな生活とはなにか、「工芸」を通して学びます。
3年生のゼミでは、柳宗悦など現在の日本の工芸を定義付けた先人の考えを学び、ヨーロッパのクラフトマンシップについても文献を中心に読み解き、意見交換をします。また「地域の工芸品を調べる」というテーマで、各自興味のある、各地域に根差した工芸品について調査を行います。調査対象となる「もの」が生み出された背景などの歴史、現在の状況、今後の展望など、生産者にインタビューを行う方法で工芸品についての理解を深めます。現在の日本で望まれている「工芸」とはどのようなものなのか、自身の足で調査した結果をまとめます。
4年生では卒業論文を書きます。3年生の冬までにテーマを決め、4年生で本格的に書き始めます。卒業論文は4年間学んできた成果を示す重要なものです。各自が悔いのない内容に仕上がるよう指導をします。
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林原 泰子HAYASHIBARA Yasuko
専攻分野 | デザイン史/デザイン文化論 |
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担当授業科目 | 感性教育B(造形表現)/現代デザイン論/生活と色彩/プロダクトデザイン演習/グラフィックデザイン演習/ゼミナールⅠ・Ⅱ |
研究テーマ | 家電製品(電気洗濯機)の成立と普及/デザイン教育の歴史/3Dプリンタを活用したデザイン教育プログラムの開発 |
学科の多様な学びのなかで、「感性教育B(造形表現)」「プロダクトデザイン演習」「グラフィックデザイン演習」などの造形デザインに関する演習ならびに、「現代デザイン論」「生活と色彩」などの生活文化とデザインとの関連性を取り上げる講義とを受け持っています。
演習では、豊かな暮らしにつながる「もの」を具体的に提言するための基礎的知識と技術の習得を主たる目的とします。実際に手を動かしたり、各種デザインソフトウェアを利用したりしながら、ものづくりの現場では、どのようなことが意識、検討され、どのような過程を経てあたらしい「かたち」が作られているのかについて学びます。
講義では、現在私たちの生活を取り巻く多種多様な「もの」に目を向け、それらの歴史的変遷と生活との関わりについて学びます。現状を無批判に、あるいは絶対として受け入れるのではなく、身近な「もの」の色やかたち、機能、使われ方などが適切であるのかについて、改めて考えることができるようになって欲しいと考えています。
演習、講義を通じて「もの」の持つ魅力と必要性について理解したうえで、本当に必要な「もの」について考えていきましょう。結果として、これまでと異なる「かたち」へのアプローチや、「かたち」を変化させない、あるいは「もの」自体を作らない、というデザインが見えてくるかもしれません。
「デザイン文化研究室」では、身の回りのさまざまな「もの」のデザインを中心として取り上げ、歴史的背景をふまえたうえで生活文化という視点から考察を行っていきます。
例えば、みなさんの生活に欠かせないスマートフォンひとつとっても、いつ頃どのように成立したのか、どのようなデザイン展開がみられたのか、どのような時代背景が普及に影響したのか、それによって私たちの生活がどのように変化したのか…、と多様な視点から考察することが可能です。
便利な「もの」があふれる現代において、私たちの生活が「もの」に制約されているという側面はないでしょうか?明治、大正、昭和、平成そして令和へと時代が変化する中で、近代的生活様式と「もの」との関係性を「豊かさ」を軸として理解し、より良い「ひと」と「もの」との関係について考察して行くことが、私の研究室における大きなテーマとなります。
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藤井 直子FUJII Naoko
専攻分野 | 雇用関係と法/ワークライフバランス関連法 |
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担当授業科目 | 市民生活と法/家族法/青少年と法/消費者と法/ゼミナールⅠ・Ⅱ/法律と現代社会 |
研究テーマ | 雇用関係と法/労働者の権利と法/ワークライフバランスと法 など |
私の担当する分野は、ライフデザインに関わる様々な法です。さて、皆さんが想像する法の場面といえば、テレビやドラマの犯罪や刑事事件、あるいは、小説のなかの話…でしょうか。
私たちは普段、食べ物や洋服を購入し、バスや電車の運賃を支払い、通勤、通学しています。実はこれらはすべて、「契約」と名のつく「法律行為」(法律の規定に基づいている行為)です。また、携帯電話の利用申込み、婚姻届を役所に提出する、なども同様に法律行為です。普段、気づかないうちに、私たちの生活は様々な法律に囲まれて、時には私たちを守り、またある時は責任を問うてきます。
「法律を知る」ことは、時に自分を、家族を、大切な友人たちを助ける手立てにもなります。
「法」は変わりゆくものです。国や時代、社会によって、その構成員である私たちの価値観によっても。古(いにしえ)の掟から、今、現在の法を眺め、望ましいライフに法はどのように寄り添うべきか、どのように変わりゆくべきか、を考えます。
私たちは生活の大半を「家庭」と「職場」という空間で過ごしますが、昨今、その家庭と職場を取り巻く環境は急速に変化し、女性のあり方・役割も大きく変わりつつあります。
女性の働き方で言えば、日本では共働き世帯が1000万世帯を超えてなお年々増加を続けており、フルタイムで働き続けることを希望する女性も増えています。他方、少子高齢化や晩婚化、保育所不足や家族介護など、働く男女を取り巻く社会には、様々な課題が山積し、長時間労働是正などを含む「働き方改革」もクローズアップされています。このような私たちのライフを取り巻く環境変化に対し、社会や家族との関係性、これからの男女の働き方、ワークライフバランスやライフスタイルの選択を、法律という観点からアプローチします。社会のライフデザインや自分のライフデザインの構築に向けた主体的な学びを深め、「真に豊かな生活」とは何か、を考えます。
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赤澤 真理AKAZAWA Mari
専攻分野 | 住文化論・インテリアデザイン・日本住宅史 |
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担当授業科目 | 住居学概論/居住文化論/インテリアデザイン演習Ⅰ/インテリアデザイン演習Ⅱ/ゼミナールⅠ/ゼミナールⅡ |
研究テーマ | 物語絵に描かれた住空間・住まい方・住宅観/日本の住まいを彩るふすま・調度による空間演出/地域における伝統的住まいの展開と継承 |
私が担当するのは、住居とインテリアに関する授業と演習です。住まいにはどのようなことが求められるのでしょうか。
住居は、雨風や危険から身を守り、家族生活を営み、接客や余暇を楽しみ、心身を癒す場でもあります。東アジアのなかの日本には、北方と南方から住居形式が伝わってきました。明治時代以降に、椅子式の生活が定着しますが、平安時代以来、靴を脱ぐ文化が好まれ、今日でも受け継がれています。
「住居学概論」では、日本の風土と文化を基に形づくられた、住まいの変遷を学んでいきます。住宅のつくり・デザイン・機能といった基礎的な知識とともに、家族のかたち、集合住宅、高齢化社会など、新しい動きにも目を向け、住まいを考える要件とはなにか、みなさんにとっての理想の住まいとは、どのようなものなのかを選び出すきっかけになることを目指しています。
「居住文化論」では、世界の風土と文化がつくりあげた石造や木造の住まいのしくみを学び、快適さを求めたモダニズムへのながれを理解します。世界の住まいをふまえ、日本の居住文化の源流にある、四季のしつらいと美意識、床の間やふすま、畳や縁側などの和室のなりたち、洗練の美である茶道の心と数寄屋の世界、つつましやかな民家の魅力などに迫っていきます。
「インテリアデザイン演習Ⅰ・Ⅱ」では、インテリア空間を描くための基礎的な製図方法を習得するとともに、前期ではダイニングルームのデザインをします。後期では川辺にたつ居心地のよい理想のカフェを設計します。図面とともに、立体の模型で表現します。
住文化研究室では、インテリアから住居、まちなみまでを対象に、住居にこめられた人々の生活様式や考え方、住まいに求めた理想像などを探求しています。伝統的住まいを受け継ぐ方法や、現代における住まいをめぐる動向にも目を向けています。
研究室では、住まいを知るためのさまざまな資料、女性の手による古典文学や日記、人々の暮らしを描いた絵巻物、建築や生活を写した古写真やインテリア雑誌、そして、今日に受け継がれた住まいの空間をみていきます。感性の豊かな大学生の時に、さまざまな国や時代の住空間の魅力にふれてほしいと思います。
ゼミでは、住居とインテリアに関する文献講読とともに、名作住宅の模型の製作などの実習や、伝統的住居、美術館やインテリアメーカーの見学など、現地調査も実施しています。3年生後期から4年生を通して、各自の問題関心に基づいて、住文化に関する卒業論文に着手していきます。
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※ オフィスアワーとは、皆さんが各先生の研究室を訪ねやすいように空けてある時間帯のことです。
勉学上の悩み、将来の進路選択等、様々なことについて先生と気軽に相談できますので活用してください。
特に予約などは要りません。