ライフデザイン学科 研究室ブログ LABORATORY BLOG

2022年度 京都・若狭プロジェクトの実施(その4)
2022年12月23日

 

〈4日目〉

 

◇若狭町モニタープロジェクト(続き)

 最終日は、三方石観世音参拝、レイククルーズ体験、ブライダルランドワカサ訪問などを行いました。

 

◎三方石観世音

 三方石観世音は、およそ1200年前に、弘法大師が不動岩に一夜で彫られたものですが、大師が夜明けを告げる鶏の鳴き声を聞いて急ぎ下山したため、わずかに右手首より先が未完成の状態になっている観音像です。このため、この観音像は別名「片手観音」とも言われています。そして、手足の不自由な方にご利益があると伝えられるようになり、遠方からも多く人々が参拝に来ているそうです。木製の左右の手形、足形をもちかえり、毎日体の直したい場所をそれで触りながら「南無大慈大悲石観音菩薩」と唱えることでご利益があるとのことです。

 ご本尊は秘仏であり、33年に1回しか御開帳されません。次回は2026年とのこと。案外近い将来ですので、是非いってみたいと思います。

 

◎レイククルーズ

 次に、レイククルーズ船に乗りました。 このレイククルーズは、若狭町にある三方五湖の水月湖(すいげつこ)、それに水月湖とつながっている菅湖(すがこ)を遊覧します。

 水が透き通っていてとても綺麗な上に、緑に囲まれて自然豊かな三方五湖を遊覧して気持ち良かったです。 

 

◎BRIDAL LAND WAKASA -YUMI KATSURA MUSEUMU WAKASA-

 「BRIDAL LAND WAKASA」は有名なブライダルデザイナー桂由美さんが設立した、結婚式場にも使えるミュージアムです。館内に入ると、目を引く色鮮やかなドレスを着たマネキンが出迎えてくれました!このドレスは、桂由美さんが「三方五湖レインボーライン」の「レインボー」を表現するためにデザインしたものです。ただ、このドレスは計6色で虹を表現するには1色足りないかと思うと…最後の一色は新婦さんのドレスで完成するとのことでした。これら6色のドレスは新婦の友人に着てもらうことで、皆で虹を完成させるというコンセプトがとても素敵だなと感じました。

 館内を進むと、お花をイメージしたドレスがありました!ドレス全体がひらひらと柔らかい生地で花びら1枚1枚によって覆われたようなスカートはグラデーションにより華やかな存在感があります。

 

他にも北川景子さんとDAIGOさんが結婚式に来たドレスコードなど、有名芸能人が着たドレスや、伝統工芸を用いたドレス、まだ日本にウエディングドレスが浸透しなかった時代のドレスなど時代を巡りながら様々なドレスを見ることができました。

 残念ながら撮影はできませんでしたが、気になる方は是非足を運んでみてください。

 

 

◇若狭プロジェクトの感想

 ゼミ生の誰も一度も来たことがなかったし、こういう機会がなければ今後も来ることがなかったと思われる若狭地方の旅でしたが、今回の経験を経て、若狭地方が瓜割の滝から三方五湖、そして日本海という、あらゆる種類の水に恵まれて風光明媚なところであること、またそれによって育まれた食資源が豊富なところであり、かつて「御食国(みけつくに)」と呼ばれる、都の食文化を支える重要な場所であったことなどがよくわかりました。しかし、私たちだけでなく、若狭は関東の人々にはほとんど知られていません。

 今回のプロジェクトでは、観光地や食べ物を評価しながら、その土地にしかない魅力を誰の視線からどう認識したらいいのか、それをどうやって若狭を知らない人にアピールすることができるのだろうかなどに考えを馳せることになりました。このように実際の地方の観光課題を肌身に感じる体験ができたことで、生活文化や地域ブランドについて学ぶ普段のゼミの学びをより深めることができたように思います。

 そして何より、東京の暮らしでは味わえないような自然や歴史に触れることで、一観光者としてとても豊かな時間を過ごすことができました。

以上