ライフデザイン学科 研究室ブログ LABORATORY BLOG

阿佐ヶ谷の商店街視察
2022年4月21日

 ライフマネジメント研究室では、2021年度から阿佐ヶ谷駅南西にある川端新興会と提携し、川端通りや阿佐ヶ谷の地域振興のための調査や企画を行っています。
今回は、ゼミ19期生が阿佐ヶ谷の街の雰囲気を知るため、振興会会長・副会長の案内によりまちの視察を行いました。

寿々木園
 鮨屋で新興会の役員の方々と顔合わせをしたあと、寿々木園にて珍しい金魚釣りを体験させていただきました。
 なぜ駅から3分のところに釣り堀が?と思いましたが、お話を聞くと、この辺りは川や用水路が多数暗渠化されていて、川端通りもまた、その名前の通り、1つの暗渠化された川に沿って発展したとのことで、そうした川のほとりに、その川の水を引き込んで大正13年に作ったのがこの釣り堀だということで、納得しました。
 10メートル四方ほどの金魚の池と、その二倍の大きさの、フナやコイが釣れる池がありました。

 今回私たちが体験させてもらったのは、金魚の池の方でした。金魚はキャッチ・アンド・リリースではなく、持ち帰ることができるそうです。
 金魚だから釣るのは簡単かと思ったのは間違いで、ゼミ生全員、一匹も釣ることができませんでした。アタリがあってから2回ほどウキが浮き沈みしたところで、思い切ってスナップを効かせて棹をしならせるのがコツだとか・・・。
 平日の昼間にもかかわらず、多くの人が釣り堀に来ていました。また、驚いたことに若い人の姿もちらほら見えたことから、この場所は地元の人たちに愛されている場所なのだと思いました。

アサガヤアンナイジョ
 金魚釣りをした後に、【アサガヤアンナイジョ】を訪れました。ここは気軽に立ち寄れる立ち飲み屋で、阿佐ヶ谷のどこの飲み屋にいったらいいか決めかねている人がまずはここに立ち寄り、1杯のみながら店主と会話を楽しみつつ、その日の気分に応じた飲み屋を紹介してもらうことができます。だから店名も「阿佐ヶ谷案内所」から取ってあるのです。店内には阿佐ヶ谷の飲み屋の名前と位置がデフォルメされた地図上にプロットされています。
 店主から、阿佐ヶ谷の飲み屋はお互いに仲が良く、2軒目、3軒目を紹介しあったり、その飲み屋まで付き添って道案内してくれたりするという話を伺いました。

 

◆あるぽらん

 それから、線路より北のスターロードにある、まさに中央線的酒場といえそうな【あるぽらん】に行きました。

 壁一面に60年代、70年代のポスターやチラシが貼ってあり、とても個性的な内装でした。アサガヤアンナイジョとはまた違う雰囲気の場所でした。

 昔の阿佐ヶ谷の映像を見せてくれました。阿佐ヶ谷は飲み屋街が多いため、昼から飲んでいる若者やおじさん、店で出会った人同士が、飲みながら即興で歌を歌ったり、楽器を弾いたりして楽しむ様子などが沢山映像に映っていました。その場で出会った人とすぐに仲良くなれるなんて、とてもいいなと思います。人との繋がりを大切にしている阿佐ヶ谷はとても魅力に感じました。 

 なんでもノート(?)というものが置いてあり、来たお客さんが好きに色んなことを書いていました。これは、ある画家さんが描いたアンナイジョです。他にも嬉しい報告なども書いてあったりしてとても素敵なノートでした。

 

 

視察を終えて

 私たちは初めて阿佐ヶ谷に行ったのですが、阿佐ヶ谷は、小さな飲み屋や昔からある老舗のお店などが点在していて、地元の人たちの温かい雰囲気を感じられる場所であると思いました。また、そのような店は一見敷居が高く、入りにくい感じなのですが、決してそんなことはなく、一人でも安心して入れる店ばかりのようです。

 今回は実際に足を運んでみて、阿佐ヶ谷の雰囲気を感じることができました。この体験を、有名な阿佐ヶ谷の七夕祭り(8月)に向けて、これから本格的に始まる連携プロジェクトに活かしていきたいと思います。

 

執筆: 鈴木・武田

訪問日:2022年3月9日