卒業生インタビュー GRADUATE’S INTERVIEW

INTERVIEW

埼玉県立越谷特別支援学校 勤務食物学科 食物学専攻 2017年度卒業

「学んだことが生徒たちの生活に役に立ち、活用できるように」

QUESTION

どんな仕事をしていますか?
肢体不自由特別支援学校の高等部で教諭をしています。重複障害のある生徒の学級の担任をしていて、生徒の学習指導と合わせて摂食や排泄の支援なども行いながら生徒1人1人に個に応じた指導を行なっています。また担任外で週に1回は家庭科の授業も行っています。家庭科では衣食住に加え、人の一生や子どもについて、消費生活など様々なことを教えています。生活の中で必要な知識や技術が盛りだくさんで『家庭科は生きることそのもの』と考えています。学んだことが生徒たちの生活に役に立ち、活用できるようにどう伝えていけば良いかを日々試行錯誤しています。
仕事のやりがいや、大変なことは?
生徒1人1人の成長を感じた時はやりがいを感じます。障害がある生徒たちは困難なことやできないことが目立ってしまいがちですが、小さなことでもできなかったことができるようになった時は自分のことのように嬉しく思います。大変なことは生徒が『できた』を実感できるための授業の展開や関わり方、教材作りなどを工夫しようとした時に準備する時間が足りないことです。

学生時代に取り組んでいたことは?
もともとお菓子作りが好きだったので、大学で学んだ調理化学の分野がとても好きでした。卒業論文もシフォンケーキの油脂を変えた場合の変化についてをテーマに何度も何度もシフォンケーキを作って実験していたことが印象に残っています。また教職の授業も楽しく、特に家庭科教育法の授業は教材作りや模擬授業など同じ夢をもつ友人と切磋琢磨して取り組めました。友人もみんな『食』が好きな子ばかりだったのでよくみんなで大学近くの美味しいお店巡りにも夢中になっていました。
家政学部食物学科の魅力を教えて下さい。
『食』について体験的に学べるところです。実習や実験が多く、実際に体験することで印象に残るとともに考える力も育ちました。体験することの良さを実感し、現在自身の授業作りでも教員が話すだけでなく生徒が実際に体験する機会を設けています。大学で学んだことを現在に活かせているなと実感しています。