*経歴

お茶の水女子大学文教育学部卒業後、海外帰国子女教育関係の仕事を経て、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)

大学院生時代にタイ・バンコクに居住し、異文化での子育てを体験しました。この間、タイ国立タマサート大学で日本語を教えながら、在タイ外国人学校(バンコク日本人学校や国際学校)でフィールドワークを実施。二文化交錯環境で生きる子どもや家族を対象に、「文化と人間発達」をテーマに研究をしています

*ゼミについて

人間は、家族という集団の中に生まれ、やがて成長と共に幾つもの社会集団に参加しながら、自己を形成していきます。家族や社会集団の内外で繰り広げられる諸々の事態を深く理解するためには、人々の経験を外側から測定するだけでなく、人々の行為や解釈が生成される過程を具体的に把捉し、人々の日常世界に内側から接近する必要があります。参与観察やインタビューを主要技法とするフィールドワークは、人々の経験を当事者の視点から解釈するための質的研究法の1つです。
 ゼミ指導でフィールドワークの指導に力を入れているのも、社会現象を見る目を鍛えるための訓練になればと考えてのことです。青年期から成人期へと移行する学生たちの幸福を願いながら、個人や家族の発達過程に心理学的にアプローチすることの有効性を伝えていきたいと思っています。


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