インテリアなどのモノのデザイン、住まい方や家族・地域関係などの暮らしのデザイン、自然との共生関係のデザインを通じて、持続可能でQOL(生活の質)の高い、真に豊かな生活をデザインできる人材を育成します。

理想のライフスタイルを構想・実現するために、まず生活の諸要素の相互関係を解きほぐしながら、現代日本人の生活の全体像を理解し、「4つの豊かさ」※の観点から評価する能力を身につけます。
※4つの豊かさ…内面的豊かさ、文化的豊かさ、社会的豊かさ、自然的豊かさ

家族の愛情、街並みの美しさ、モノの味わい、居場所の安心感、自然の心理的効果など、身の周りに存在する「見えない価値」を見抜く力を身につけます。

インテリアなどのモノのデザイン、住まい方や家族・地域関係などの暮らしのデザインなどの具体的な事物のデザインを、持続可能な形で実現するための方法論を学びます。
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ライフデザイン学科では、真に豊かな生活を実現するために「3つのデザイン」を学びます。この3つのデザインとは何だと思いますか?ひとつは「インテリアデザイン」です。例えば家具や食器などの生活用品をつくり、心地よい住空間を生み出すデザインのことですね。ふたつめは「くらし・地域デザイン」です。家庭生活や地域社会の中にある課題を見つけ、その解決方法や新しいしくみを提案することを指します。そして最後が「環境デザイン」で、これは私たちの生活を支えている自然との共生を可能にする持続的なライフスタイルを考え、実践することです。このように、ライフデザインにおけるデザインとは、形あるモノをつくることにとどまらず、暮らし方や社会のしくみといった形のないコトを構想し、よりよい未来を計画することまで含む広い意味をもっています。
では、目指す「真に豊かな生活」とは何でしょうか?私たちは、心が満たされる豊かさ、人とつながり支え合う豊かさ、暮らしを彩る文化を楽しむ豊かさ、そして自然とふれあい共に生きる豊かさ、この4つの豊かさが重なり合う暮らしだと考えています。便利で不自由のない生活を送りながらも、スマホの情報に追われ、身近な人との時間や自然とふれあう時間を失ってはいないでしょうか。本学科では、こうした問いに向き合い、3つのデザインを通して真に豊かな生活を実現する考え方や手法を学びます。「3つのデザインを通して真に豊かな生活の実現を目指す」そんな学びに興味をもった方は、ぜひオープンキャンパスに足を運んでみてください。
Course
各種図書館で、図書や資料の分類・貸し出し・目録の作成などに従事します。なお公共図書館への就職には、公務員試験に合格する必要があります。
美術館・歴史館・郷土館・動植物園・水族館・科学館などの博物館で、資料の収集・整理・保管・展示、利用の説明、調査研究などの博物館運営の一切に従事する専門職です。
消費者が安全・安心に商品やサービスを利用できるよう、消費者問題や法律、生活設計の知識を活かして助言や指導を行う専門職です。
住まいや商業空間の内装・家具・照明・色彩などを総合的に計画・提案し、快適で美しい空間作りをサポートする専門職です。
個人や家庭の収支・資産・保険・税金・年金などの情報を分析し、将来設計や資産運用について最適なアドバイスを行う専門職です。
色彩に関する知識や配色技法、心理的効果を学び、実務や日常生活で適切に活用できる能力を評価する資格試験です。
環境問題や持続可能な社会に関する知識を学び、企業や日常生活で環境配慮の行動や判断ができる能力を評価する資格試験です。
FAQ
本学科が考える「ライフデザイン」とは、「一人ひとりが、限りある地球環境に配慮しながら、社会とつながりを大切にし、人間らしく心豊かに生きるために、自分の生活や人生を主体的に考え、設計(デザイン)していくこと」です。
現代の日本人の暮らしには、さまざまな課題があります。たとえば、物質的豊かさを追求して資源やエネルギーを大量に使い、地球環境に負担をかけるような生活はやめなければなりません。また、経済成長を優先する中で弱まってしまった家族や地域のつながりを取り戻し、心の豊かさを感じられる暮らしを築き直すことも大切です。
こうした生活に関する課題を理解し、解決の方法を考え、実際に行動していくこと、それこそがライフデザインの目指すところです。
ライフデザイン学科では、「家庭」「地域」「自然・社会」の3つの領域を学びの対象とし、「真の豊かさ」を実現するための新しいライフスタイルの構想・発信を実践する人材育成を目標としています。
生活における物事が家族関係、住まい方、地域環境、人間関係、働き方、地球環境など様々な要素と関係することを学び、「ライフスタイルの構造」への理解力を培います。
また、多様な実習を通じて知識だけでなく「感性力」を養える点が強みです。
いいえ、「家庭」「地域・社会」「自然環境」のどれか1つを専攻するわけではありません。
現代社会の問題はしばしば上の3つの分野の要素が絡み合って生じているため、どれか1つだけを学んでも解決の糸口は見出せません。たとえば、地球温暖化対策としての家庭での節電を考えてみましょう。1世帯あたりの電力消費量を削減しようとすると、家族が別々の部屋に分かれて過ごすことを前提とした家の造りや家族が別々に食事を摂るライフスタイルはそれを妨げる要因だと考えられます。こうしたことは環境のことだけを学んでいてはなかなかわからないことです。
このような現代社会問題における複数の要素の絡み合いを理解するために、ライフデザイン学科では「家庭」「地域・社会」「自然環境」について分野横断的に学ぶのです。
ライフデザイン学科は1つの分野だけを学ぶ学科ではないので(Q2、3参照)、興味を1つに絞る必要は全くありません。「1つの分野に絞れない」の意味するところが「興味関心の範囲が広い」ということだとすると、「真の豊かさ」を探求するライフデザインの学びにおいて、それはむしろメリットかもしれません。
住居の造りや仕組みを理解し、インテリアの意匠や素材、デザインや工芸の歴史などの知識を養うとともに、それらを製図や模型製作、作品づくりを通して実践的に学びます。
文化的な豊かさを享受するには審美眼・美的センスが必要です。また、自然の価値は五感で体感しなければなりません。このような能力を育成するために、デザインや自然関連の演習科目を各種用意しています。
ゼミ(ゼミナール)とは、少人数(10人程度)の学生が、教員の指導のもとで議論や実践を通して専門的なテーマについて深く学ぶ授業です。ゼミでは学生同士や教員とのやりとりが多くあるため、テーマに関する理解を深められるのはもちろん、汎用的能力※も高めることができます。ライフデザイン学科では、このような学びの意義を認め、ゼミを必修科目としています。
※論理的思考力、コミュニケーション力、情報収集力、問題解決能力など、特定の分野や仕事に限らず、さまざまな状況で役立つ能力
所属するゼミは2年次後期に決まります。まず、ゼミ説明会・懇談会に参加し、希望を提出したのち、選考(希望多数のゼミのみ)を経て、配属ゼミが決定します。
1つのゼミの定員は12名程度なので、希望多数の場合は第1希望のゼミに配属されないことがあります。選考の際には成績(GPA)が考慮されるので、1年次からしっかりと授業に取り組むことが大事です。
所定の単位を修得することにより取得可能な資格として、図書館司書および博物館学芸員があります。また、ライフデザイン学科の学びに関わる資格としては、消費生活アドバイザー、環境社会検定、インテリアコーディネーター、色彩検定、ファイナンシャルプランナーなどがあります。学科の学びをベースとして、様々な資格に挑戦してみるといいでしょう。大学において対策講座が開かれているものもあります。また専門教員からアドバイスを受けることも可能です。
資格取得はこちら
ライフデザイン学科らしいクラブとして、以下のクラブがあります。
環境クラブS.O.W
クラブ名のS.O.Wは、"Sense of Wonder"という言葉に由来します。Sense of Wonderとは、自然の中に溢れる美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目をみはる感性を意味しています。主な活動は、年に2回程度行われる自然体験ツアー、文化祭や環境イベントへの出展、大学内のハーブガーデンのお手入れやハーブ学習会などです。
菅野仁『友だち幻想』ちくまプリマー新書(2008年)
大学の授業では、高校の現代文の授業などで読んできた文章とはやや異なるタイプの文章を読むことが求められます。また、それを読んだ上で、内容についてまとめたり調べたりする課題も多くあります。とはいえ、いきなり本格的な論文や学術書を読むのは難しいことも事実です。
そこで、今後の大学での授業に慣れるために、上の書籍『友だち幻想』を活用した課題に取り組んでいただきたいと思います。本書は社会学者の菅野仁氏が中高生向けに書いた本で、若者の人間関係をテーマとしています。内容・文体ともに高校三年生にも接しやすい書籍なのではないかと思います。
課題内容
上の書籍を読み、その内容を各章ごとにまとめてください。その際、自身の経験や感想が含まれないよう注意してください。分量は 1000字程度です。1年次必修科目「ライフデザイン基礎演習Ⅰ」の授業内において提出していただきます。提出方法と締切は授業内で別途指示します。
齋藤 孝『読書力』岩波新書(2002年)
ただ「読め」だけのお説教ではなく、読書の大切さを本当に納得できる本です。
井上 真琴『図書館に訊け! 』ちくま新書
大学でレポートや報告書を書くにあたり図書館で何をどこまで調べられるのかが紹介されています。
西林 克彦『あなたの勉強法はどこがいけないのか?』ちくまプリマ-新書
勉強を嫌う子どもや若者が増えています。でも、それ本当に「勉強」ですか。意味のない記号の丸暗記をやめて、意味のある学びを始めるのに最適の本です。
今野 晴貴『ブラックバイト 学生が危ない』岩波新書(2016年)
「大学に入ったらアルバイトをするもの」。日本では最近、そんな"文化"が蔓延していますが、そこには「やめさせてくれない」をはじめ、恐ろしい罠が待っています。「人生という時間」を犠牲にしても必要なお金なのか、よく考えてからにしましょう。
鴻上 尚史『「空気」と「世間」』講談社現代新書(2006年)
「空気が読めない」という言葉をよく聞きます。でも、読んだ後どうするのか。周囲の空気に合わせて生きていくとします。すると、周囲が幸福になったら、あなたも幸福になるのでしょうか。自分の幸せは自分がつかむのです。大切なのは自分作りです。
T・テューダー『思うとおりに歩めばいいのよ ターシャの言葉』中経の文庫(2016年)
一生は短いんですもの。やりたくないことに時間を費やすなんて、もったいないわ」絵本作家ターシャ・テューダーの言葉の宝石箱です。
神野 直彦『「分かち合い」の経済学』岩波新書(2010年)
「真の豊かさ」を社会の中で実現するためには、何が求められるか、経済学の視点から考えてみたい人にお薦めです。
辻 信一『しないことリストのすすめ 人生を豊かにする引き算の発想』ポプラ新書(2015年)
予定表が埋まっていないと不安になる若者が増えています。予定がたくさんあると、心から楽しいのでしょうか。自分の幸福に結びつかない「予定」は削って、時間の自然な流れの中で、生きていて楽しいと思える日々を送りましょう。
ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ"暮らしの質"を高める秘訣』だいわ文庫(2017年)
現代生活のなかで、豊かな暮らしを実践するためのヒントが見つかるかもしれません。
ポーポー・ポロダクション『デザインを科学する 人はなぜその色や形に惹かれるのか?』サイエンス・アイ新書(2006年)
デザインを、身近な例をあげながら認知科学的に説明しているわかりやすい解説書です。
B.ルドルスキー『建築家なしの建築』SD選書(1984年)
世界各地の風土や文化に根ざした無名の建築のすばらしさは現代の暮らしにおいても大切にしなければなりません。
T・ヤンソン『小さなトロールと大きな洪水』[新版]講談社文庫(2025年)
第二次世界大戦直後の混乱期に小冊子として出版された本作では、ムーミンは住む家もなく暗い森をさまよい、あたたかい場所をめざします。
林 真理子『野心のすすめ』講談社現代新書(2013年)
いじめられっ子だった著者が、小さな成功体験を重ね、やがて大きな野心を抱くようになるまでを描いた人気作家の自叙伝。ガツガツ系が嫌いな女子にこそ読んでほしいです。
恒吉 僚子『人間形成の日米比較 かくれたカリキュラム』中公新書(1992年)
「個と集団」を切り口にして、人間形成と文化との関係を考えることができる良書です。
内田 伸子『想像力 創造の泉をさぐる』講談社現代新書(1994年)
日々の営みや活動の中で働く「新しいものを生む力」について理解を深めることができます。
小林 亜津子『はじめて学ぶ生命倫理』ちくまプリマ-新書(2011年)
多くの例を通じて生命(いのち)の問題について深く考えるきっかけを与えてくれる入門書です。
原 研哉『日本のデザイン』岩波新書(2011年)
デザインとは何かという根本的な意味について学ぶ事ができ、日本がこれから何を大切にするべきなのかを考えさせてくれる一冊です。
濱口 桂一郎『働く女子の運命』文春新書(2015年)
働く女子の歴史を追いながら男性中心に成功してきた日本型雇用の問題点を探る本です。